今、中国ではマイホームやマイカーどころか、披露宴もなく結婚指輪もない、ただ入籍手続きをするだけの素朴な結婚、「裸婚」が流行し話題となっているが、結婚という人生の大きな舞台はやはり盛大にお祝いするという伝統的な考えがまだまだ主流である。しかし、特に大都市の住宅価額が高騰している中、若者たちの間では結婚準備の住宅購入が、現実的な厳しい問題となっている。
南京の不動産が行ったインターネットでの調査によると、現在約2/3の市民が住宅購入を望んでいるが、実際に購入する人はわずか5%未満となっている。購入者が少ない大きな原因はやはり住宅価格である。
また最近、多くのネットユーザが自分が住む都市における結婚にかかる費用を公開した。そしてこれらをまとめた「2011年中国十大都会結婚コストランキング」が発表された。それによると、深センが208万元(約2500万円)でトップ、北京と上海がそれぞれ202万元(2429万円)と200万元(2405万円)で2位、3位となっている。この大都市のほか、中都市の南京と蘇州がそれぞれ102.8万元(約1236万円)、94.4万元(1135万円)で6位と7位にランクインした。公開された結婚コストの内訳は新居購入がほとんどの割合を占め、購入したいのに購入できない若者の悩みが浮き彫りになる結果となった。
「中国国際放送局 日本語部」より 2011年8月15日