テレビも喫煙と同じように寿命を縮める要因になることがこのほど、オーストラリア全土で実施された調査で分かった。調査によると毎日1時間テレビを見ると、寿命が22分縮み、毎日平均6時間テレビを見る人の寿命はテレビを全く見ない人よりも5年短いという。中国国営の通信社「中国新聞社」(電子版)が報じた。
オーストラリアでトップクラスの「クイーンズランド大学」の研究員はオーストラリアの成人1万人を対象に生活習慣を調査。テレビ、喫煙、肥満などがいずれも健康を脅かすことを明らかにした。テレビを見ることが寿命に影響する原因としては、座っている時間が長いことや、スナックなどを食べる量が増えるため、内臓脂肪が蓄積し、心臓病や脳卒中を起こしやすくなることを挙げている。
専門家は「オーストラリアの人々が毎日2時間テレビを見ると、男性の寿命が1年8カ月、女性の寿命が1年半それぞれ縮まっている。毎日6時間テレビを見ると危険がさらに高まり、寿命が5年も縮まるので、テレビを見るのが好きな人はさらに注意が必要」と警笛を鳴らす。
上記のデータはオーストラリアで実施された調査の結果であるが、テレビ中毒は世界的な問題で、引き起こしやすい病気も似通っている。英国人は1日平均4時間、米国人は平均5時間テレビを見るという。
専門家は「夜になると座ってテレビを見るという習慣は改善してほしい。運動を定期的にすることで病気にかかるリスクを減らせる。実際毎日30分運動するだけでも、体には大きな効果がある」とアドバイスしている。
「人民網日本語版」2011年8月19日