「テレビを見ると、いつも何かしたくなる。でもどうすればいいのか分からない」。農業に従事するLuo Zheng Chuiさん(雲南省、30歳)。
エイドリアン・フィスクのアングルは、常になんでもない日常生活をとらえる。「日々テンポが速くなるこの社会では、留まることのない日常生活を観察し、認識するという機会がとても少ない。しかしそこにこそ、我々の生活の本質が隠されている」。
彼は伝統的な一眼レフを好まない。むしろ携帯しやすい小型デジタルカメラこそが、瞬時のシャッターチャンスを補足しやすいのだ。彼の作品はどれも自然で率直な印象を与える。生活の本質が、それが積極的であれ消極的であれ、そのまま表現されている。以下は12,000kmの旅で集めた中国人の姿である。