職場の「暇人」とは、「やるべき仕事がなく手持ちぶさたな人」や「時間を潰すのに苦労している人」を指す。彼らが今の仕事を選んだ理由はさまざまだが、「好きではない」「やる気が出ない」「目標が持てない」「勇気がない」などの理由から、退屈極まりなく、心ここにあらずといった勤務ぶりを呈している。南方日報が伝えた。
中国の大手人材会社「智聯招聘」が職場人8千人以上を対象に1カ月かけて行った調査の結果、4割以上の人が、職場での「暇人」を自認していることが判明した。また、9割近くが「自分の周囲に暇人がいる」と答え、うち18.6%が「自分の周囲に暇人が多い」としている。
データ管理の仕事に就く馬さんは「仕事は本当に退屈です!毎日の仕事量はごくわずかで、2時間あれば終わります。それが終わると、コンピュータを前にすることが無くなります。上司が私の存在を思い出すことなんて、めったにありません。月給は2700元ですが、やっている仕事はそれだけの価値がありません。もう28歳なのに、自分自身が毎日、人生を無駄に過ごしていると思われて、心中穏やかではありません」と話した。
「暇人」を自認している人のうち、82.3%が「そのことに不満」とし、うち44%は「非常に不満」と答えた。彼らはどんな方法でこの現状から脱しようとしているのだろうか?97.7%は「暇人」状態からの脱出を図っている。自称「暇人」のうち、40%は「転職」を考えており、24.6%は「現状から脱出したいが、どうしてよいかわからない」、21.1%は「研修を受けてブラッシュアップし、競争力を高めたい」と答えた。
職場の「暇人」現象が起こる背景として、さまざまな原因が考えられる。回答者の27.4%は主な原因として「雇用主の管理制度上の問題」を挙げた。このほか、「キャリアプランを持っていない」「仕事に対する意気込みに欠ける」「仕事上の目標がない」「能力と仕事内容がかみ合っていない」「現在の仕事内容に不満」といった主観的な原因からも、「暇人」が生み出されている。
「人民網日本語版」2011年8月26日