中国に初めて導入される予定のエアバス社の超大型旅客機「A380」はまだ引き渡しが完了していないが、中国南方航空は同機を使用する路線の航空券の発売をスタートした。同航空のサイトによると、同機は10月18日から北京-広州路線でテスト営業が行われた後、同27日からは北京-上海路線で同じくテスト営業が行われる。航空券は同サイトと航空券の代理取り扱い業者を通じて購入することができるという。「北京商報」が伝えた。
同サイトによると、A380の北京-広州路線第一便は10月18日午前10時に北京首都空港を離陸し、3時間15分後に広州新白雲空港に到着する予定だ。便名は「CZ3000」。航空券の価格はエコノミークラスが片道1700元で、他の航空会社の同路線の航空券価格はこれより20-30%安いという。
また北京-上海路線第一便は10月27日午前10時に北京首都空港を離陸し、2時間15分後の午後0時15分に上海浦東空港に着陸する予定。航空券価格はエコノミークラスが1130元、ファーストクラスが2830元で、他の航空会社とほぼ同じだ。なお南方空港のサイトでエコノミークラスの航空券を購入した場合に限り、60元の割引サービスがある。
同航空の責任者によると、テスト営業期間の主な狙いは、国内のより多くの人に世界最大の航空機を体験してもらうことにある。テスト営業終了後の正規の営業では、A380は国際路線に投入される可能性が大きいという。正規の営業でも現在のような手頃な価格を維持するのか、それとも他社のように価格を引き上げるのかについて、同責任者は今は回答できないとしつつ、まもなく明らかにすると述べた。
「人民網日本語版」2011年9月8日