中国衛生部母子保健と地域衛生局の傅衛副局長は13日、「中国新生児の男女比が不均衡になる原因は複雑で、農村部の社会保障制度の不健全さがその理由の1つだ」と述べた。
9日の午前中に衛生部が行った定例の記者会見で、傅衛副局長は「中国の新生児の男女比が不均衡になる理由はさまざまだ。『男尊女卑』、『あと継ぎがいないのが一番の不孝』などの中国の伝統的な考え方に影響されているほか、現在の農村部の社会保障制度の不備で、『子供を育て老後に備える』という考え方を持っている人も多いからだ。そして、現実社会で性差別の現象もまだ存在している。これらの理由で、男女産み分けを目的とした違法な人工妊娠中絶や胎児の性別診断を招き、新生児の男女比が不均衡の状態になってしまった」と話した。
「中国国際放送局 日本語部」より 2011年9月14日