吉林省白山市の靖宇県と撫松県の価値23億元相当の鉄道工事が先ごろ、規則に違反して「架空の」企業と「全く橋の建設について知らない」請負い業者に外注された疑いが出てきた。本来ならコンクリートで作るべき橋のパイルに、現場監督が見ている目の前で、原料節約のために大量の石が使われ、安全上の大きなリスクになっているという。
問題の「靖宇ー松江河線」の工事現場では21日、高さ50メートルのパイル10数本が松花江河畔に立っているものの、作業員の姿は見られなかった。
中鉄九局の趙鉄軍副局長は、同局は既に専門調査グループを構築、関連のパイルに対してサンプル調査を行なう予定で、品質の問題は決しておろそかにはしないと語った。あきらかになった管理上の問題については教訓を十分に生かし、同じような問題が再発しないようにするという。
「靖宇ー松江河線」プロジェクトは吉林省白山市の靖宇県と撫松県に位置する全長74.1キロメートルの区間で、2009年に鉄道部が建設を許可。事業機関は瀋陽鉄道局だ。
「人民網日本語版」2011年10月24日