店の入り口に掛けられている恐ろしい「キョンシー」
かぼちゃのライト、怪しいお面、骸骨の服など、これらのグッズは今年のハロウィンではすでに時代遅れとなっている。記者はあるおもちゃの卸売市場を訪れ、ハロウィングッズが恐ろしさを増し、吸血鬼やミイラ、腐乱した死体、骸骨などのリアルなホラーグッズが売れていることを知った。あまりにもリアルに作られているため、昼間に見てもぞっとするほどだ。
記者は、ハロウィングッズの卸売店の入り口に高さ1.5メートルの骸骨が掛けられているのを目にした。その隣には皮膚が破れ腐乱した死体が2体横たわり、その体には大きな傷までついている。そのほかにも、紫色のキョンシー、目から赤い光を放ち体が半分しかない骸骨、肌が紫色の2つの頭を持った子供の妖怪などが店内に並んでいる。店の前を通り過ぎる人たちからは、「リアルで恐ろしい」という声が上がるという。
大きな装飾品のほか、血の滴る手や足も人目を引き、視覚的に不気味さを感じさせている。記者は、5歳くらいの子どもが、切断された手を何気なく手にし、「わ!」と声を上げて放り投げ、母親にしがみつく様子を目にした。
店主の話によると、大きなハロウィングッズを購入するのは多くが企業で、主に外国人だが、中には市民もいる。かぼちゃのライトや魔女の服などがよく売れているという。
子どものためにハロウィンの服を買いにくる人も少なくないが、リアルなお面は子どもを怖がらせるため、慎重に選んでいる。心理カウンセラーの黄家良氏は、中国、特に子どもはハロウィンを祝うのに適していないと見ている。その理由について、「私たちはこのイベントの歴史をよく理解しておらず、どのように祝うのかも知らずに、真似ただけだ」と話した。また、「ホラーグッズは幼い子どもに精神的ダメージを与えるため、極力子どもに見せるべきではない。子どもを傷つけないために、ホラーグッズや怪しい人形、お面を買って帰ってはいけない」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年10月27日