国際連合総会(UNGA)と国際連合安全保障理事会(以下、安保理)は10日、国際司法裁判所(ICJ)の裁判官選挙を行い、昨年、中国国籍の女性では初めて裁判官に就任した現職の薛捍勤裁判官が再選した。薛裁判官は安保理の15票(全票)、UNGAの162票を獲得しての再任。薛裁判官以外に4人が改選した。中国国営の「新華社通信」(電子版)が報じた。
今回の選挙に先立ち、薛裁判官は中国、米国、ロシア、英国、フランス、日本、オーストラリア、インド、タイなど30カ国近くの団体から候補者として指名されていた。
薛裁判官は2010年6月、補欠選挙で当選、同年9月にはICJの本部のあるオランダの平和宮で、裁判官就任の宣誓を行った。
ICJは1946年に国際連合の主要な常設の国際司法機関として設立され、オランダのハーグに本部を置く。裁判官は、国籍の異なる9年任期の裁判官15人で構成。再選再任可能で、3年ごとに3分の1が改選され、候補者は当選のために、UNGAと安保理の絶対多数の支持が必要。
「人民網日本語版」2011年11月11日