米コンサルティング大手マーサーはこのほど、世界各都市の「生活の質」と「住民の安全」に関するランキングを発表、香港が日本、シンガポールに次ぐアジア3位となった。世界全体では「生活の質」が70位、「住民の安全」が36位で、中国の都市ではいずれもトップ。香港紙「香港文匯報」が報じた。
政治・経済の安定性や衛生、健康の状況、公共サービス、住宅の質などの項目を総合的に評価した「生活の質」ランキングでは、上位25都市のうち半数を欧州の都市が占め、うちオーストリアの首都ウィーンが3年連続でトップに輝いた。2位にはスイスのチューリッヒ、3位にはニュージーランド最大の都市オークランドが続いた。シンガポールは25位と唯一25位以内に入ったアジアの都市。一方、日本の首都東京は46位。
マーサーは今年初めて、犯罪発生率や警察の能力、国の対外関係などに基づく「住民の安全度」ランキングも調べた。トップはルクセンブルク、2位がスイスの首都ベルン、3位がフィンランドの首都ヘルシンキで、シンガポールも8位に入った。日本の東京、神戸、名古屋、大阪、横浜などは31位。香港はドイツの自由ハンザ都市ハンブルク、ベルリンと同率36位となった。
調査をまとめた研究員は、欧州のほとんどの都市は最先端のインフラや高級医療、レジェー施設などが整っているため、生活の質が比較的高いと指摘している。
「人民網日本語版」2011年11月30日