中国の5歳児 5人に1人がiPadを操るが…

中国の5歳児 5人に1人がiPadを操るが…。

タグ: 5歳児,iPad,幼稚園,電子製品

発信時間: 2011-12-02 11:46:06 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

最近、中国で《5歳児の20%がiPadを使えるが、たった11%しか靴ひもを結べない》というスレッドがネットで注目されている。このスレッドは、もともと杭州市の幼稚園の優秀な教師と父兄のオンラインのやり取りが由来だ。ある父兄が教師に「子どもはiPadが大好きですが、夢中になってしまうのではないかと心配しています。与えるべきでしょうか?」これに対する幼稚園教師の回答は「11カ国で2200人の5歳児に対してiPad使用について調査したところ、20%の子どもがiPadを使えるが、たった11%の子どもしか靴ひもを結べないという結果が出ています」と回答。ネットでは、電子製品は子どもに限りない楽しみを与える、また子どもの正常な成長に影響を与えるのでは、などさまざまな意見が見える。

子どもの多くがiPadを使うようになり、3歳の子どもが1人でApp storeでゲームをダウンロードしたりする。あるネットユーザーは、有給休暇を利用して5歳の子どもを連れシンガポールに旅行に行ったが、旅行の10日間、子どもはiPadを手から離さず、ビーチもキリンもシマウマも、子どもの心をiPadのように捉えることはできなかったという。

最初、子どもはハイテクデジタル製品に好奇心を抱くのはいいことだと思って、賛成すべきと考えていたが、子どもがゲームにしか興味を持たず、他に注意を向けなくなっている様子を見て心配し始めているという人もいる。

今の子どもは生まれたときから、パソコンとインターネットのある世界で生活しており、コンピューターゲームに接触させないのは不可能に近い。父母は子どもにとって最初の教師として、子どもに靴の結び方も、iPadの使い方も教えなければなるまい。1980年代生まれの父兄は、電子機器に子どもとの交流を押し付けずに、子どもをしっかりと養育する責任を負うべきだろう。子どもに靴ひもの結び方を教えるのは非常に簡単なように見えるが、これには父母の子どもに対する深い愛情が含まれているのだ。

生理学的に見れば、5歳児の目はまだ完全に成長していない。6歳になってやっと1.0になる。入学前の子どもが長時間、目を酷使するゲームをするのは目に大きな負担だ。現在、子どもに物語を聞かせる多くのコンピュータソフトがでているが、これには親が物語をするような感情は含まれていない。父兄が完全にゲームを禁止するにしても、時代はすでにコンピュータ全盛、子どもを世の中から隔絶させるわけにも行かない。重要なのは、しっかりと把握しておくことだ。親が子どもと一緒に遊べば、監督もできるし、親子の交流にもなる。

児童心理学では、学齢前の児童は父母の家事を手伝いたいという意欲が強く、それによって大人と同じような達成感を味わうという。このような家事を手伝わせるのはとてもよい体験で、知らず知らずのうちに子どもに責任感や家庭を大切にする考えを育成する。この時に、親が子どもにかける励ましは子どもの自尊心を高める。靴ひもを結ぶことは4、5歳の子どもにとって、細やかさの高レベルな協調性の訓練になる。脳力開発にも有効であり、子どもに成功体験による自信をつけさせることにもなる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月2日

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