中国都市科学研究会の李兵弟副会長は、このほど開催された「中国特色都市化フォーラム」で、「2010年時点の中国の都市化率は46.59%、一方、都市部人口が総人口に占める割合は約33%にとどまっている。これは、中国の半都市化人口が1億2800万人に達したことを示している」と語った。中国青年報が伝えた。
研究者は「半都市化」について、「農民が故郷を離れて都市で就業・生活していても、労働報酬、子女教育、社会保障、住宅など多くの面で都市住民と同等の待遇が受けられず、都市で選挙権や被選挙権などの政治的権利を持たず、本当の意味で都市社会の一員となっていない状況」と定義している。中国工程院院士の鄒徳慈氏はフォーラムで、「半都市化の現象は中国の都市化の質の低さを反映する問題だ」と指摘した。
改革開放後30数年経ち、3億人以上の農民が都市に移り住んだ。「第12次五カ年計画(2011年-2015年)」末時点で、中国の都市化率は51%に達すると見込まれる。都市化率は、都市部の非農村の非農業人口が総人口に占める比率で算出されるが、これに関するもう一つのデータ、つまり全国の都市部人口と総人口の比率は見落とされやすい。李副会長は、2010年時点での中国の都市化率は46.59%である一方、都市部の戸籍を持つ人口が総人口に占める割合はわずか約33%と指摘した上で、「この数字は、13.6%つまり1億2800万人が、都市で生活していながら、都市部戸籍を持たず、都市部住民としての待遇を受けていないことを意味している」と述べた。
「人民網日本語版」2011年12月5日