英国放送協会(BBC)はまた性別論争の渦中に立たされることになった。このほど「今年注目を集めた女性」12人の一人にパンダを選んだことが問題になったのだ。新華社が伝えた。
BBCは先週、「今年注目を集めたスポーツ選手」に女性を一人も選ばなかったことで批判され、今回は中国から送られたジャイアントパンダの「甜甜」を選んだことで英国インターネット界で囂々たる非難を浴びることになった。ジョン・プレスコット元副首相も批判の声を挙げている。
プレスコット元副首相はブログの中で「BBCは今年のスポーツ選手に一人の女性も見つけられず、今年の女性にパンダを連れ出してきた」と批判する。
英国労働党のある議員は「『甜甜』に対して悪い感情はない。甜甜が可愛いパンダであることは間違いないし、褒めて褒めすぎということはない。だが選ぼうとしているのは今年の『女性』であって、『雌の生物』ではないというところに問題がある」と話す。
BBCは今月28日に今年注目を集めた女性のリストを発表し、1月から12月まで月ごとに一人の女性を挙げた。6月はテニスの全仏オープンで優勝した中国の李娜選手、12月は英国エジンバラ動物園に到着したパンダの甜甜だった。
BBC側はネット利用者からの批判を受けて、動物が今年の顔に選ばれたのは初めてのことではなく、2009年には巨大魚が今年の男性に選ばれているし、昨年4月の女性にはアニメキャラクターの「ペッパピッグ」が選ばれていると反論する。
「人民網日本語版」2011年12月30日