中国鉄道部は11日、北京‐上海、北京‐天津、上海‐杭州、上海‐寧波、広州‐深セン、武漢?広州などの高速鉄道13線のうち、設備などの整っている駅で、旅客が第二世代身分証明書を使って、駅に入場できるサービスを開始したことを明らかにした。中国国営の通信社「中国新聞社」が報じた。
同部関係者によると、旅客はインターネット上でチケットを購入した後、チケットを受け取る必要はなく、駅で専用機械に身分証明書をかざせば、そのまま乗車することができるという。
同関係者はまた、「今年の『春運』(旧正月前後の帰省ラッシュ、今年は8日から)期間中、鉄道では切符の実名制度が実施され、旅客は駅に入る際と乗車する際に、切符と身分証明書を提示して本人確認を行わなければならない。そこで、旅客の駅への進入をスムーズにするため、鉄道機構は設備などの条件が整っている駅でICチップ入りの『第二世代身分証明書』を専用機械にかざせば、そのまま駅に入ることができるサービスを展開している」とした。
なお、条件が整っていない各都市の駅では、旅客は切符と身分証明書を提示して、本人確認を行わなければならない。
実際に北京西駅に行ってみると、第二世代身分証明書でチケットを購入した旅客は手続きが非常に簡単で、同身分書を専用の検査機にかざすだけで、人、切符、身分書の情報がすぐに出、早ければ7?10秒で本人確認が終わることが分かった。
同駅の責任者は「『春運』期間中、利用者が増加するため、旅客は出発の4時間前、遅くても40分前には手続きを済ませるのがよい」と呼びかけている。
「人民網日本語版」2012年1月12日