1964年に製作されたアニメ映画「大閙天宮(大暴れ孫悟空)」が3D技術を駆使してリメイクされ、11日に公開された。人民日報が12日に伝えた。
孫悟空が3Dになって花果山に戻ってきた。上海美術映画製作所の銭建平所長によると、上海では公開初日の興行成績が100万元を超えたという。ちなみに同製作所がここ数年に製作したアニメ映画の初日の興行成績は軒並み10万元台となっている。さらに評価されるべきは、「大閙天宮」が通常の十数倍の興行成績をたたき出した日が、休日・祝日ではない11日だったことだ。
同映画の監督を務めた速達氏によると、「大閙天宮」を3D版にリメイクするのに費やした時間は200万時間に達したという。
2Dから3Dへの変換は想像するほど簡単ではない。現在の3Dスクリーンは16:9のワイドスクリーンだが、オリジナルのアニメは4:3の比率で製作されている。もちろん上下を切断することも、圧縮することもできないため、画面の両側に新たな絵を付け加えるしかない。
また、例えば孫悟空が馬の世話をする弼馬温の位を授けられたとき、大量の神馬が放たれるが、このシーンでは1匹の馬をたてがみ、頭、胴体、前足、尾など計6層に分ける必要があった。「一番多い時は、1つの画面を50層以上に分けたところもあります」。
「人民網日本語版」2012年1月12日