中国最大の祝日「春節」(旧正月)を23日に控え、各大学もぞくぞくと冬休みに入っている。では、中国の外国人留学生は休みの間なにをするのだろう? 15日、江蘇大学海外教育学院に取材したところ、400人の留学生のうち209人が中国で旧正月を過ごし、そのほとんどが「寮」で過ごすと答えた。中国国営の通信社「中国新聞社」が報じた。
中国で2回「春節」を過ごしたことがある、ガーナ人医学留学生・ゴッドウィンさん(男性)は、冬休み期間中のほとんどを寮で過ごし、映画を見たり、友達とおしゃべりをしたり、食事をしたり、寝たりという非常に単調な生活を送るといい、「どうして旅行に行かないのか」という質問に対して、「寒いし、お金もない」と答えた。さらに「6年の留学期間中、多分一回も帰国しない」と語った。多くの留学生が、ゴッドウィンさんのように経済的に余裕がないため、冬休み期間中を「寮」で過ごすという。それに対して、経済的に比較的恵まれている留学生のほとんどは帰国を選ぶことが、取材で分かった。
一方、インド人留学生・サラさんは、「中国の『春節』はインドの『ディーワーリー』(ヒンドゥー教の新年のお祝い。昨年は10月26-30日)に相当する。インドには『春節』はなく、『ディーワーリー』が最も重要な祭日。祭典期間中は、光明や繁栄、幸福を象徴する、ろうそくや煌びやかな照明が街中で灯される」と語る。また、ガーナ人留学生・バーナードさんは、取材に対して、「ガーナの最大の祭典はクリスマス。親戚や友人と一緒に集まって、パーティを開き、おいしい物を食べたり、音楽を聴きながらダンスを踊ったりする」と答えた。そして「クリスマスにしても、春節にしても、親戚や友達が集まるための祭典」と述べた。
同大学では春節前夜の大晦日の夜、留学生のためにパーティを開催し、留学生に餃子を作ったり、「年夜飯」(中国版『おせち料理』)を食べたりして、盛大な中国の春節の雰囲気を体験してもらう計画だという。
「人民網日本語版」2012年1月16日