世界的調査会社ギャラップはこのほど、中国の喫煙者人口は3億2000万人に達し、世界の3分の1を占めるとの調査結果を発表した。米国の総人口を上回る人数だ。中国では喫煙が関係する疾患で1日3000人が死亡しており、現在の傾向が続けば、2050年には1日8000人に達するとみられる。受動喫煙の被害者もすでに7億4000万人に達している。中国新聞週刊が伝えた。
中国はたばこの生産大国でもあり、世界のたばこの4割が中国製だ。スタンフォード大学の研究では、2010年の段階でたばこ工場は世界に450カ所あり、うち100カ所が中国にある。中国は全世界のたばこの約40%を生産し、うち90%以上が国内で消費されている。中国の喫煙者が1年間に吸うたばこの総数は2兆本に上る。
ギャラップの調査結果は、3億2000万人の喫煙者の健康リスクを解消すると同時に、より厳格な喫煙禁止、受動喫煙防止策を講じる必要があることを物語っている。屋内の職場では、非喫煙者の55%が受動喫煙の害にさらされている。これはWHOが2008~10年に調査した14カ国中、最も高い数字だ。同調査では、禁煙への積極性も中国は14カ国中最も低かった。
「人民網日本語版」2012年3月11日