チャイナタウンの店の落書き
次にチリのチャイナタウンを覗いてみよう。チリは自然な豊かな国で、人口も多くないため、人々は豊かで、総合的な国力も世界ランキングトップ40に入っている。チリの首都サンティアゴ・デ・チレは綺麗で清潔な良く整備された町である。植民地時代に建てられた欧風の建造物がたくさん残っており、保存状態も非常に良い。緑溢れるサンティアゴ・デ・チレは、まるでヨーロッパの大都市のようである。しかし、ここのチャイナタウンは期待を裏切られたような気分にさせる。汚くて乱雑であるとまでは言えないが、首都の町並みと比べると実にひどい状態である。
ブラジルのジャパニーズタウンと比べたら、チリのチャイナタウンは遠く及ばず、相当汚いと言えるだろう。建築物もきちんと補修されておらず、外観はおんぼろである。中国人は外観よりも内装や部屋の中に何があるかに重きを置くようで、そこにジャパニーズタウンの建築物との差がはっきり出るのだ。もっと不快に感じるのは壁の落書きであり、もともと綺麗とは言えない町は、更に目を覆いたくなるような状態になる。
チャイナタウンにある店はどれも小さく、ごみごみしている。ジャパニーズタウンの店も大きいわけではないが、雑然としているような感じはしない。チャイナタウンには博物館も文化的な施設もない。