日本新華僑報ネットサイトによると、日本の会社で働く中国人はこれまで、少なからず何かしらの不公平な待遇を受けてきた。それは、日本人の中に中国人は日本人には敵わないという考えが深く根付いているためである。しかし、最新の調査結果によると、科学的なデータから、中国人留学生の海外生活での適応力、仕事能力、精神状態などは一律、日本人大学生よりも高い事が明らかになった。
日本の海外進出企業のメンタルヘルスケアを行なう某リサーチ会社が調査を行なった。調査対象は日本の大学生と中国人留学生である。調査項目は海外勤務適応力調査「グローバルIQ(R)」である。調査・分析の結果、中国からの留学生の海外勤務適応力は日本人大学生を上回った。
「グローバルIQ(R)」とは、海外業務適応力とメンタルリスクを同時に測定できる調査で、基準は精神科医の監修により定められ、「予測不可能な課題及び変化に臨機応変に対応する能力」「仕事上で結果を出す能力」「紛糾や揉め事を処理する能力」などの面から個人の資質を評価するものである。
この調査は2011年11月~2012年3月にかけて実施された。日本人に関しては、東京都内の私立大学に通う大学生から男性202名、女性60名の計262名が対象で、中国人に関しては、東京都内の大学(国公立、私立)に通う中国人大学生から男性153名、女性93名の計246名が対象となった。中日双方の大学生の年齢は18~22歳である。
調査結果から、中国人留学生の海外環境に適応する能力は日本人大学生を上回る事がわかった。調査結果から専門家は「グローバルコミュニケーション能力」「身体健康度」「精神健康度」「環境適応の柔軟性」「レジリアンス(ストレスからの回復力)」などの面から比較を行った。比較の結果、「身体健康度」において、日本人学生と中国人留学生が同じだったのを除いて、他の項目では一律、中国人留学生が上回っていた。また、中国人留学生の自分に対する努力目標が非常は高く、挑戦する精神が旺盛である事が分かっている。この調査結果は、海外で仕事をし、既に相当な成果を上げているグローバルなビジネスマンと比較しても全く引けを取らないレベルであるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月2日