北京市衛生局は1日、国慶節(建国記念日)連休期間中における市民や観光客の飲食・飲料に関する安全を確保するため、人気の高い飲食店やツアーが頻繁に利用するホテル・農家院(農村にある宿泊施設)内の飲食施設を対象とした特別検査を実施することを明らかにした。特別検査では、食品添加剤や冷菜に関する検査のほか、ふぐ加工・提供についても重点的に検査するという。北京の日刊紙・京華時報が伝えた。
市衛生局によると、特別検査の対象となるのは、連休中に市民や観光客の利用が集中するレストラン、ホテル、休暇村などの飲食サービス施設で、大型宴会(結婚披露宴、大型祝賀レセプション、重大イベント宴会など)が開かれる大・中型飲食施設および大型ショッピング施設内の飲食店を重点的に検査するという。このほか、観光名所の飲食サービス施設、ツアーが利用する飲食施設、郊外民俗旅行を受け入れる施設も、検査の対象となる。
通常検査のほか、今年は特に、猛毒をもつふぐの処理・加工・提供が、重点検査の対象となっている。中国国家食品薬品監督管理局が以前発表した通知によると、新鮮なふぐの加工・料理適用は原則として禁止されている。また、同通知によると、一部地方ではここ数年、ふぐの養殖が行われており、関連部門に「ふぐ食禁止令」を廃止するよう申請書しているという。
■ふぐに関する豆識
別名「泡魚」ともいう。ふぐの体内にある神経毒は、毒性が極めて強く、1グラムの毒で300人を死に至らしめることができる。食用ふぐの中毒症状については、喉が渇き、指が痺れ、全身に麻痺症状が現れる。重症の場合には、呼吸困難で死亡することもある。
「人民網日本語版」2012年7月3日