中国では現在、年金がホットな話題となっている。中国人力資源社会保障部が発表したデータによると、2011年全国平均年金支給額は1カ月当たり1531元(約1万9140円)に達した。それでは、全国の省・自治区・直轄市の平均水準の内訳はどうなっているのか。中国新聞網財経チャンネルの統計によると、全国の全省・自治区・直轄市が2012年の定年退職者基本年金の水準を調整し、18の省・自治区・直轄市が2012年の企業定年退職者の1カ月当たりの年金支給額を公表した。データによると、チベット自治区が2700元(約3万3750円)で1位、北京が2510元(約3万1380円)で2位となり、吉林省が1370元(約1万7130円)で最下位となった。
◆各省の年金支給額が増加
中国人力資源社会保障部が今年1月20日に発表したデータによると、中国の社会保険待遇水準は安定的に向上しており、7年連続で企業定年退職者の基本年金の水準を調整しており、2011年の全国平均額が1カ月当たり1531元に達した。
中国人力資源社会保障部はまた、2012年1月1日より全国の企業定年退職者の年金水準を再度引き上げ、1カ月当たりの基本年金の増加率を約10%とするよう求めた。各省・自治区・直轄市はその後、年金支給額の調整を行った。中国新聞社財経チャンネルの統計によると、現在まで全国31の省・自治区・直轄市が同調整を完了した。
このうち、18の省・自治区・直轄市が、2012年の1カ月当たりの年金支給額を発表した。データによると、チベットが1カ月当たり2700元で1位に、北京が2510元で2位になり、吉林省が1370元で最下位となった。
18の省・自治区・直轄市の基本年金の増加率は、国家の規定する約10%を上回っており、福建省が最高の約16%に達した。
◆14の省・自治区・直轄市が1700元を上回る
中国人力資源社会保障部によると、企業定年退職者の基本年金の調整は今年で8年連続となり、調整後の1人当たり平均の支給額は約1700元に達すると見られる。
1700元を基準とすると、チベット自治区、北京、浙江省、青海省、新疆ウイグル自治区、山東省、天津、甘粛省、広東省、重慶、寧夏回族自治区、江蘇省、河北省、内モンゴル自治区が同ラインを上回り、遼寧省、福建省、江西省、吉林省が同ラインを下回った。
広東省の1人当たり年金支給額は1821元(約2万2760円)で、18の省・自治区・直轄市のうち9位だが、調整後の広州市の企業定年退職者の平均水準は2614元(約3万2680円)に達し、北京を上回りチベット自治区に迫った。
「人民網日本語版」2012年7月8日