よく飛行機を利用する人なら、飛行機の遅れや乗換えの際に空港の椅子で座って時間をつぶすことのつらさがわかるだろう。中国初となる「ミニ睡眠スペース」が10日から西安咸陽国際空港で試営業を開始した。30分30元という料金でベッドやテレビ、PCが設置された同スペースで休憩や仕事をすることができる。
同日から稼動する「ミニ睡眠スペース」20カ所は西安咸陽国際空港のT3ターミナルにある。同空港の関係者によると、こうしたスペースは2009年ごろから登場した臨時のプライベートな休息場所、小型のホテル客室のようなものだ。欧州に起源を持つこうしたスペースは旅行客に臨時の休憩場所の設備を提供するもので、空港や高速鉄道駅などに設置され、飛行機の遅れや出迎えの際などに利用可能だ。
「以前の利用客はターミナルビルから出られず、椅子に座って過ごすしかなかった。今回設置した主旨は利用客に快適な場所を提供することだ。」空港運営部の関係者によると、同空港ではモスクワ空港の手法を参考に、中国国内では初となる同スペースを設置。今回設置された20カ所は、T2ターミナルとT3ターミナルをつなぐ廊下に10カ所、T3ターミナルに4カ所、隔離エリアに6カ所で、10日から試運営を開始した。「西安新聞網」が伝えた。
「人民網日本語版」2012年7月11日