国際オリンピック委員会は疑惑をはっきりと否定
28日の競泳女子400メートル個人メドレーで中国選手・葉詩文が世界新で金メダルを獲得した。試合後、葉詩文はラスト50メートル自由型で、男子400メートル個人メドレーで優勝した米国の名将、ライアン・ロクテを0秒17上回っていたことがわかった。葉選手の神業のような驚異的記録は世界を驚かせたが、一部外国メディアはこの成功とドーピングの関連に疑惑の目を向けている。
30日のロンドン五輪定例記者会見で、薬物検査の責任者である国際オリンピック委員会(IOC)のリュンクビスト医事委員長に対し、外国人記者から「豊富な経験と専門的な敏感さがあるあなたは、ここ2日間の競泳の試合に疑惑を感じたことはなかったか?」という質問があがった。
リュンクビストは「ご存知のとおり、私はドーピング検査に40年以上携わっており、非常に豊富な経験がある。いつもなら、私は疑問があれば言葉に出すことはできないが、行動をとりその疑問に根拠があるかを突き止めるだろう。この2日間の競泳の試合でこういった疑惑がなかったかという質問に対しては、私の答えは「なかった」だ。個人的には拍手喝さい以外に何も思いうかばなかった。次に何か新しい発見があれば別だが。」と答えた。
中国選手団:選手はすでに100種の薬物検査にクリア
中国代表選手団で薬物検査を担当する蒋志学司長は30日、中国選手団はすでに100種類の薬物検査を受け、目下のところ全く問題はみつかっていないと語った。
ロンドン五輪開幕からたった3日で、中国選手団はすでに多くの金メダルを獲得している。「とびうお」競泳選手団はプールで卓抜した能力を発揮、そのすばらしい成績がメディアの疑惑を呼び、葉詩文とリュンクビスト医事委員長は「中国競泳選手の薬物使用」の問題について質疑を浴びせられた。蒋志学司長はよい成績がドーピングと関連付けられることがあれば、スポーツマンにとって不公平だと考えていると以下のように語った。
「競泳はこれまでもドーピング検査の重点種目であり、これは中国でも同じだ。中国競泳協会は近年薬物対策に注力しており、しっかりと行っている。誰であろうとどのような状況であろうと、ドーピング問題があれば厳正に処理してきた。」
「このような中国選手の好成績に対してのみ疑惑がもたれるならば、それは不適当であると思う。競泳でここ数年新記録が生まれているのは、主に科学的なトレーニング、厳しい練習の成果である。よい成績はドーピングに関係はありえない。」
「米国の競泳選手フェルプスが北京五輪で8個の金メダルを獲得したときは、だれもドーピング使用を疑わなかった。」と指摘する。
中国競泳が外国メディアの疑惑に反論「天才が生まれていけない訳はない」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年7月31日