中国民政部救災司は13日、アベック台風の9号(ダムレイ)、10号(サオラー)が今月上旬に江蘇と福建の両省に上陸、その後すぐに今年最大の勢力を持った台風11号(中国名:海葵)が浙江省に上陸し、各台風と残った雨雲が全国各地に強風と豪雨もたらし、降雨に伴う風・雹(ひょう)や洪水、土石流など各種災害により、かなり深刻な被害が出たと発表した。新華社が報じた。
民政部と国家災害削減委員会事務弁公室(国家減災弁)の大まかな統計(13日現在)によると、3台風の影響により、河北、遼寧、上海、江蘇、浙江、安徽、福建、江西、山東、河南、湖北、湖南12省・直轄市では、延べ3084万8千人が被災、51人が死亡、21人が行方不明となり、延べ406万1千人が一時避難した。8万8千戸の家屋が倒壊し、50万戸が損傷を受けた。農作物の被災面積は229万8千ヘクタール、うち収穫ゼロとなった農地は26万3400ヘクタール。直接的な経済損失額は655億6千万元(約8078億7千万円)に上った。
過去数年の台風災害と比べ、先月中国を襲った3つの台風は、▽集中して発生した▽勢力が強い▽降水量が多い▽影響範囲が広く、特に北部に集中した▽一時避難者の数が多い▽倒壊・損傷家屋が多い▽経済的損失がかなり深刻---などの特徴がみられた。
「人民網日本語版」2012年8月14日