22日午後5時半、日は暮れ、雨が降り出した。武漢建設大道760号の付近に停められたキャンピングカーからは暖かな光がもれ、道行く人の注目を集めた。車内では少女が机に突っ伏して夕飯を食べていた。この少女は小学校から帰ったばかりで、これから英語の塾に行くところだという。武漢晩報が伝えた。
少女の名は董怡ブン(10)、小学校5年生だ。学校が終わるころ、祖父の董江田さんはキャンピングカーを学校の校門前に停め、車内では祖母が温かいお弁当を用意して待っている。
董怡ブンさんは6時半までに、建設大道760号の向かいにある英語の塾に行かなければならない。
董江田さんは「学校から一度家に帰って食事してから塾に行くと時間がない。塾がある日や雨の日はキャンピングカーで孫を迎えに行く。夕飯は車の中で食べ、塾までに時間があれば車の中で遊んだり、宿題ができる。キャンピングカーは移動する家のようなもの。孫のクラスメートたちはうらやましがっている」と語る。
董江田さんは今年66歳、ドライバー歴は15年だ。キャンピングカーは2007年、河北省保定の自動車工場で8万元(約100万円)で購入したという。