第8回中国人の日本語作文コンクール表彰式・日本語スピーチ大会が14日、北京の日本国大使館広報文化センターで行われた。
「中国人の日本語作文コンクール」は日本僑報社と日本大使館の共催で年に1度開催され、今年で8回目を迎えた。第8回の作文テーマは「中国人はなぜ大声で話すのか?」「どうすれば日中国民間の親近感を高められるか---私の提言」であり、中国24省・自治区・直轄市の157校から計2648篇が寄せられたという。うちには、「幸せな現在」をテーマに、祖父が経験した戦争の思い出を踏まえ、「中日両国の人々が過去の影に縛られてはいけない」と書いた湖北大外国語学院日本語学科の李欣晨さんが、「日本大使賞」を受賞した。 また、今回のコンクールで受賞した作品はすべて「第8回中国人の日本語コンクール受賞作品集」に収録され、日本で出版された。
表彰式には、日本大使館の三上正裕公使、株式会社ドン・キホーテ社長室ゼネラルマネージャー兼安田奨学財団事務局代表の伊藤正樹氏、朝日新聞中国総局の坂尻信義局長、中国日本商会の小関秀一会長などが来賓代表としてあいさつを述べた。また、作家の石川好氏が東京から応援に駆けつけたほか、鳩山由紀夫元首相も祝電を送った。
「中国は国土が広いだけでなく、人々の心も広い。何千年の歴史があっても、その美しさは何千年かけても語り尽くせない。そして日本人の胸には海のような優しくて繊細な愛情があふれている。国土は狭いが、その心を静かにさせる『和』という美が見つくせないほど多いと、両国の人たちに知らせるのがマスコミにできることであり、私の夢でもある。」との受賞者の挨拶は会場で大きな拍手を呼んだ。
表彰式の最後に次回の作文のテーマ「中国人が語る、日本での感動」と「日本人が語る、中国での感動」が発表された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年12月17日