26日、中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」に表面全体に釘のような突起が付いている「痴漢撃退シューズ」が投稿され、「無敵だ」とネット上で話題になっている。「揚子晩報」が報じた。
ある女性が25日、広州白雲国際空港で、「痴漢撃退シューズ」を手荷物として機内に持ち込もうとしたところ、空港スタッフが拒否。預け荷物にするよう告げられたという。「危険物」とのスタッフの判断はもっともだろう。
では、この種の靴を履いて飛行機に搭乗することはできるのだろうか?南京禄口国際空港のスタッフは取材に対して、「まだ『護身用シューズ』を履いて搭乗しようとした乗客はいないし、『禁止』とする規定もない」とし、「もし護身用シューズを履いた乗客がいても、裸足で搭乗してもらうわけにもいかないし」とやや困惑気味だ。
一方、ひもを使って車のカギを6秒で開ける技を披露し、ミニブログ上で話題となっている南京市公安局・栖霞分局の温秀栄刑事(女性)は、いつも女性の安全問題に注目しているが、『痴漢撃退シューズ』やトゲ付きの『痴漢撃退リュック』が話題となっていることに関しては、「実際には安全でない。公共の場で使用することは勧められない」と指摘した。
温刑事は「バスや地下鉄などの公共の場では、ほかの人に危害を加える可能性がある。周囲の人すべてが『痴漢』というわけではない。ほかの人が危害を加えていないにもかかわらず、ほかの人にとって危険な存在になるのであれば、『痴漢撃退』の本来の意味に背いている」と指摘。「もし、痴漢撃退グッズを携帯したいのであれば、相手の目を刺激し、逃げる時間を作れるフラッシュライトや大音量により危険を周囲の人々に通知する防犯ブザーなどの方が適している」と語った。
「人民網日本語版」2012年12月28日