これまでの経験から、中国の輸出の急成長は既に「天井」を打っている(一国の輸出額が世界全体のGDPに占める割合が3%を超えず、世界全体の輸出額に占める割合が10%を超えない)。つまり、これまでの中国の輸出の急速な成長モデルは既に全盛期を過ぎており、中・長期間における輸出成長率の上昇には限界があり、低水準で安定すると見られる。2013年、欧米などの先進国は依然、デレバレッジ(レバレッジ解消)のプロセスを進めると見られ、そこには必然的に貿易赤字の是正が伴う。この動きを受け、中国と他の新興工業国の貿易黒字は徐々に縮小する。中国の輸出競争力は穏やかな減速傾向にあり、大口商品の輸入を中心とした一般貿易による貿易赤字は引き続き拡大することで、全体的な黒字は縮小傾向に向い、貿易黒字がGDPに占める割合は更に下がる見込みだ。
「中国証券報」より 2012年12月28日