中国の婚活サイト「中国紅娘網」傘下の婚恋研究センターはこのほど、2012年度の結婚・恋愛に関する10大ネット流行語を発表した。中国婦女報が報じた。
(1)「高富帥」「白富美」
背が高くお金持ちのイケメンを指す「高富帥」や、肌が白くお金持ちの美女を指す「白富美」などの言葉はこれまで冗談半分に使われていたが、12年はこれらの言葉がネット上を埋め尽くした。「高富帥」と、背が低く容姿も劣り、しかも収入の低い、いわゆる負け組男性のことを表す「吊絲」の2種類に分けられてしまった男性の結婚や恋愛、価値観はその社会的意義や貧富の差、社会階級、家柄・身分の釣りあった結婚などの観念にも大きく影響するようになっている。
(2)「干◆」
「干◆」(◆は父のしたに多)はもともと「義父」という意味がある。しかし、2012年3月に中国のあるモデルが「干◆が忙しい中、時間をわざわざ作って、誕生日を祝いに来てくれた」と中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」にツイート。「干◆」が全国人民代表大会(全人代=国会)に出席していた政治家であったためネット上で話題になり、「干◆」は、背後に男女の関係があり、多大な利益と交換に関係を持つ権力者という意味を帯びるようになった。
(3)「励志姐」
「励志」とは、中国語で本来「自らを励ます、自らを奮い立たせる」の意味。最近は、太った男性や女性がダイエットなどの努力を通して美しくなることや、ぱっとしない女性が努力や実力により条件の良い男性を射止めることに対し、「勇気付けられる」という意味でも用いられる。「姐」は女性に対する呼称。
「飛び込みの女王」と呼ばれた郭晶晶が香港の大富豪一族の御曹司ケネス・フォク(霍啓剛)氏と9年越しの愛を実らせ、ついにゴールイン。昨年11月に結婚式を挙げ「励志姐」と呼ばれた。郭晶晶はケネス氏と知り合う前に、五輪の板飛び込み競技で金メダルを獲得しており、「運」だけではなく、実力でセレブの座を手に入れた。