福岡県の筑前大島沖で9日、中国人13人を乗せたカンボジア籍の貨物船がスクリューの故障で航行不能に陥ったことが同日、中国の駐福岡総領事館への取材で分かった。中国人船員13人は全員無事だという。「新華網」が9日付で伝えた。
総領事館の関係者によると、立ち往生したのはマーシャルの海運会社が所有し、大連新凱海運有限公司が管理する貨物船。船員14人のうち、ミャンマー人1人を除き、13人が中国人だった。
福岡海上保安部から通報を受けた総領事館は、直ちに両国の関係部門に連絡を取り状況を把握。調べによると、同貨物船は1月5日に上海を出発し、鋼材を載せて大阪に向かっていたが、8日未明にスクリューが故障した。9日現在、福岡築前大島沖で救助を待っている。大連新凱海運有限公司は日本で引き船を雇い、故障船を大阪までけん引して貨物を卸し、大阪で修理するよう関係当局と調整中だ。
総領事館は日本側に対し、全力で救助に当たり、中国人船員や船舶の安全を守るよう要請。大連新凱海運有限公司にも迅速な対応を取るよう求めている。
「人民網日本語版」2013年1月14日