日本車を壊している最中の両被告は、すこぶる強気で大胆、「日本製品を攻撃することは愛国心の現れ」と開き直っていた。しかし、法廷審理の場では、銭被告は、裁判官の質問に対し、「お酒を飲みすぎ、詳しいことは覚えていない」と答える場面が多かったという。過ちを指摘され咎められた両被告は、ついには自分の誤りを認め、法廷で自らの意思で罪を認めた。
審理を担当した裁判官は、「2012年下半期以降、釣魚島問題が過熱し、中国国内の反日感情は高まる一方となった。愛国精神を掲げる者は、何よりもまず、理性を重んじ法を守ることを心がけねばならない。破壊された日本車は、所有者の私有財産だ。たとえ愛国心の名のもとであっても、他人の私有財産を破壊するような行為が、法の下で裁かれるのは、当然である」と指摘した。
「人民網日本語版」2013年1月17日