春節(中国の旧正月、今年は2月10日)が近づくにつれ、実家に帰省する人の流れも増える一方だ。道路、鉄道、民用航空の利用者数は、史上最高記録を更新し続けている。大まかな統計によると、春運(旧正月前後の帰省・Uターンラッシュ。今年は1月26日から3月6日の40日間)10日目にあたる2月4日、全国の道路旅客輸送数は前年同期比11.3%増の延べ8828万人、水運旅客輸送数は延べ107万9千人、鉄道旅客輸送数は延べ500数万人、民用航空の発着便数は約1万便に達した。
2月2日以降、全国の鉄道旅客の流れは、旧正月前の帰省ラッシュピークに入っている。鉄道輸送は負荷超過の状態で運行されており、特に、北京-広州線などの主要幹線では、列車密度が飽和状態になりつつある。4日、全国の鉄道では臨時列車638本が増発された。内訳は、各鉄道局を跨ぐ臨時直行列車が408本、単一の鉄道局管轄エリア内の臨時列車が230本。広州鉄路集団公司(広鉄集団)は、保有する列車を全て運行している。広州駅では、平均5、6分間隔で列車が発車しており、旅客輸送数は1分あたり約120人。上海鉄道局は、阜陽、西安、鄭州、成都、徐州、重慶、南昌、貴陽、深センなど、農民工(農村から都市に出て働く一時就労者)の主な帰省先を中心に、利用者が特に多い路線における臨時列車の増発を重点的に実施している。