新中国成立初期、中国各地の農場や工場で作業するなどの奉仕活動を続け中国人民解放軍の模範兵とされた雷鋒(らいほう)をテーマとするハイビジョンドキュメンタリー「永遠の雷鋒」が5日、北京で公開された。ドキュメンタリー制作会社・中央新影の歴史番組部と雑誌制作会社「求是雑誌社」が共同製作。新華網が報じた。
同ドキュメンタリーは雷鋒の精神伝承がメイン。雷鋒の精神を現代でも実行している人物や実例を紹介している。また、時代の産物でもある雷鋒の精神が現代でも崇められており、永続する価値を秘めるその理由に迫る。一方、主に「現代」にスポットが当てられているため、雷鋒の人生に関しては、そのターニングポイントの簡単な説明を現代の人物紹介の合間に入れるだけで、生涯中の実績は詳しく論じていない。
制作グループは厦門(アモイ)や貴州省遵義市、上海、遼寧省鞍山市、天津、四川省涼山イ族自治州などに足を運び、慈善活動や献血を積極的に30年以上行い「現代版雷鋒」と称される郭明義さんや「中国の肝胆(肝臓・胆のう)外科の父」と呼ばれる呉孟超・医師、2005年の「全国労働模範」に選ばれた孔祥瑞さんと王順友さん、2011年に「全国道徳模范」に選ばれた劉麗さん、2012年に最も美しい田舎の教師」に選ばれた徐?光さんなど、雷鋒の精神を実践している人達を訪問。雷鋒の写真や貴重な歴史映像資料も集めた。
同ドキュメンタリーでは、雷鋒の精神をさまざまな職業を通して巧みに実践している6人に迫ることで、急速な経済発展を遂げ雷鋒の精神の存続が危ぶまれているものの、その精神に潜んでいる永続的な価値を読み解く。
「人民網日本語版」2013年3月6日