全人代代表を務める傅企平・浙江省奉化市滕頭村党委員会書記が春節(旧正月)連休を10日間にまで拡大することを提案した。新京報が伝えた。
「春節は家族が集まる大切な機会だが、『春節連休は短すぎる』と多くの人が感じている」。傅氏は「春節連休は7日間ということになっているが、2回の土日を除けば実質的には3日間しかない。実家から遠く離れた土地で働いている人が多く、1往復するのに交通だけで3、4日かかる人もいる」と指摘。春節連休が短すぎることの弊害として(1)交通機関の利用者が集中し、数日間で数億人もの大移動を完了しなければならず、交通機関の圧力が非常に大きい(2)伝統に従えば小正月までは広義の春節であり、それまで仕事はしないという風習を保っている地方も多い(3)消費牽引効果が比較的小さい--を挙げた。
■反対意見
全人代代表を務める蔡継明・清華大学教授:7日間の連休でも短くはない。長すぎる連休は経済や社会に悪影響をもたらす。今は農耕社会ではなく、すでに工業国だ。いずれの生産にも厳格なシステムの手順があり、正常な生産・経営活動を乱すのはよくない。しかも今は開かれた国であり、国際社会と切り離しがたく結びついている。春節連休が長すぎると、国際的な付き合いに影響を与える。
■場外では支持者が多数
あるサイトでは春節連休を10日間に拡大する提案に対して、5日午後10時の時点で支持が89.69%に達した。
「中国人はどんなに遠くて、どんなに貧しくとも春節には帰省するものだし、往復にかかる時間は連休期間よりも長いかもしれない。だから春節連休は確かに拡大すべきだ。一番マイナスをこうむるのは企業だろう。特に民営企業はコストがかさむ。連休拡大に一番不満なのは民営企業の経営者だろう」
「こういう声は多い。連休期間についての政策はもっと柔軟で、人間味あるものであってほしい」
「週休二日制、特に公務員のを廃止して、その分を春節、中秋節、端午節にまわして長めにするべきだ。春の清明節、夏の七夕、秋の中秋節と国慶節、冬の春節はそれぞれ7日間としつつ、期間は固定せずに10数日の間から会社などが自分で調節できるようにすべきだ」
「人民網日本語版」2013年3月7日