北京市衛生局は15日未明、4歳男児がH7N9型鳥インフルエンザウイルスに感染していることを明らかにした。この男児にはインフルエンザの症状は出ておらず、北京地壇医院で綿密な医学的経過観察を受けている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
市衛生局は、14日午後8時30分、北京市疾病予防抑制センターから、市内で初めて感染が確認された7歳女児の父親が生きた鳥の販売に従事していたことから、関係者に対して検査を行ったところ、この4歳男児からH7N9型インフルエンザウイルスDNAの陽性反応が検出されたとの報告を受けた。市臨床専門家チームは、男児に対する臨床検査・疫学検査・実験室での検測結果から総合的に見て、男児がH7N9型鳥インフルエンザウイルスに感染していると診断した。
市衛生局は「今回の感染例が見つかったことは、北京市が受け身的な『症状監視測定』法から、ハイリスクグループ(高危険群)に対する前向きな『病原学検査』法へと、予防・抑制の予測性を高めた成果による」との見方を示した。専門家は「今回、積極的にモニタリング結果を選別したことは、ウイルスの毒力とハイリスクグループを判断する上で参考となるだろう」と指摘した。
「人民網日本語版」2013年4月15日