中国の大陸部には3億5千万人の喫煙者がいるといわれ、中国衛生部が発表した「2007年度中国喫煙抑制レポート」によると、中国で毎年、受動喫煙のために亡くなる人は10万人を超えている。 そんな中でまず「禁煙令」を受けたのが、北京市の6万人のタクシー運転手だ。2007年10月1日から北京のタクシーは全面禁煙になり、運転手が車内で喫煙すれば、100元から200元の罰金が科せられる。今のところタクシーの禁煙は良い効果を収めており、多くの乗客もこの規定に賛同している。 禁煙の範囲は今後、北京市のすべての飲食業まで拡大することになっており、その中でも北京五輪の契約ホテル、競技施設、オリンピック村のレストランは、2008年6月までに全て禁煙になる。 2008年の北京五輪を間近に控え、北京は「無煙五輪」を目指している。オリンピック村、五輪競技施設の試合場と観客席は禁煙エリアで、「鳥の巣」と「水立方」などには喫煙場所が設けられない。また、五輪のためにサービスを提供する交通の中も禁煙で、選手やコーチたちが使う練習場や生活の場ではタバコの販売が禁止される。 「チャイナネット」2008年1月7日 |