スウェーデンのラインフェルト首相は14日、北京大学で講演し、「北京五輪の成功は全世界に有益と信じる」「オリンピックはグローバル化の良いモデルで、競技・交流・相互作用を通じて世界各国の選手、さらには人々をつなげるものだ。オリンピックはスポーツ運動と関係し、国際交流や協力とも関係する。北京五輪の円満な成功を望んでいる」と述べた。 北京大学の修士1年、呉嘉竹さんが流暢な英語で「現在北京五輪の聖火リレーが全世界を巡っているが、その過程でさまざまな程度の妨害や破壊を受け、また一部西側諸国はオリンピックを利用していくつかの問題で中国に圧力を加えている。これについて首相の見解は?」と日頃の関心を質問すると、ラインフェルト首相は「私は北京五輪ボイコットが正しい選択とは信じていない。北京に08年のオリンピック開催資格を与えた決定は完全に正しかった」と答えた。 ラインフェルト首相はまた、気候変動対策で中国と協力する意向を表明。省エネと環境保護の強化における中国側の努力を歓迎し、「中国はよりエコロジカルな企業経営理念を醸成することでマーケットチャンスを創出し、その国際競争力を高めることができる」と指摘した。 さらに「気候変動と地球温暖化は人類共通の試練であり、気候変動問題とエネルギー問題の解決には政治決断が必要だ。経済成長と温室効果ガスの排出削減は並行して進めることができる。スウェーデンは新エネルギーの開発、温室効果ガスの排出削減などで中国側との協力を強化し、気候変動という世界的な試練に共に立ち向かっていきたい」と述べた。 ラインフェルト首相は温家宝総理の招待で11日から15日まで中国を公式訪問。ボアオ・アジアフォーラムの年次総会にも出席した。 「人民網日本語版」2008年4月15日 |