協和医院は26日、「北京五輪・性別検査センター」の設立準備が整ったことを明らかにした。性別検査センターの設立は五輪史上初めて。「京華時報」が伝えた。
国際オリンピック委員会(IOC)が北京五輪に出場した女子選手の性別に疑問をもった場合、この性別検査センターで鑑定が行われる。初歩的な結果は3日後に判明し、正式な報告は7日後に発表されるという。
北京五輪性別検査を担当する田秦傑氏によると、ほとんどの種目では力やスピード、持久力、瞬発力の上で女子よりも男子の方が勝っている。陸上各種目の記録をみても、男女の選手ではその成績に10~18%の開きがあり、種目によってはその差が20%にも広がる。
男女選手の生理的な違いは成績に影響するため、過去にも男子が女子選手のふりをして競技に出場したケースがあった。このため上位に入賞した女子選手には性別検査をする必要性がある。
国際スポーツ協会は1966年に性別検査を導入、女子種目に出場する選手の性別を確定し、その公平性を保ってきた。(編集KA)
「人民網日本語版」2008年7月27日
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