史上初の8冠を目指し、すでに400メートル個人メドレー、800メートルリレーで世界新を出して金メダルに輝いた米国のマイケル・フェルプス選手。2日午前には再び200メートル自由形と200メートルバタフライでオリンピック記録を更新し、今大会4つ目、オリンピック史上個人単独最多となる通算10個目の金メダルを獲得した。
フェルプス選手は人間なのか、それとも神なのか、どうして彼はこんなに速く泳げるのだろうか。
秘密1:手足が大きく胴が長い
どんな競泳のコーチからも、「水泳のために生まれたようだ」と言わしめるフェルプス。フェルプスの身長は187センチで、上半身は90センチ。普通、上半身の長さが90センチだと、身長は207センチに相当する。両手を広げた時の長さは身長とほぼ同じだが、フェルプスは201センチもある。コーチのボブ・ボウマン氏は、「フェルプスの体は浮かびやすい船体のよう」だと言う。そのためフェルプスがひとかきすると、ほかの選手よりさらに遠くへ進む。
オリンピックで金5つ、銀3つ、銅1つを獲得した、オーストアラリアの元競泳選手イアンソープも足が大きかったが、フェルプスの足の大きさもそう変わらない。手のひらの大きさは、身長2メートルのNBAバスケットボールの選手と同じだ。フェルプスには手と足の「水かき」が付いているようで、ストロークすると前に進む距離はほかの選手を上回る。
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