オリンピック観戦に来たドイツ人のラルフさんは、北京市公安局出入境管理所を見学した時、「北京は非常に安全」と親指を立てた。
オリンピックスタジアムは夢の国のよう
ラルフさんは自国で中国行きの航空チケットが当たり、奥さんとオリンピック観戦にやって来た。すでに野球、自転車ロードレースを観戦し、長城にも観光に行った。「オリンピックスタジアムはとても特徴的で、今まで見た中で一番いい。まるで夢の国のようだ」とラルフさん。
ラルフさんはドイツのベルリンで警察官をしている。そのため職業的な視点で、五輪期間の治安状況にはとても興味津々だ。「組織が厳密で措置もきちんとしており、レベルが高い。警察官がスタジアム内で平服を着るのは、観衆たちの緊張感を和らげ、試合会場に適している」
安全保障は全面的な考慮が必要
北京五輪の安全保障に対する措置の多くは、ドイツで開かれたサッカーのワールドカップと似ているとラルフさんは言う。ドイツでは、情報の収集、処置案の制定、人員の育成など、繰り返し計算し訓練が行われ、スタジアム内には警備人員を配備し、厳格な安全検査措置も採られた。試合中には常に、サポーターの騒動や窃盗などが起こりうる。「どんな国でも大規模なスポーツの大会を開催する際には、意外な出来事が発生する可能性がある。それに対して観衆やメディアは冷静に対処すべきで、何らかの問題が起こると、すぐにその国が安全ではないとはいえない。安全保障は全面的な要因を分析して考査しなければならない」
「ベルリンではよくサイレンの音を耳にするが、北京の警察は警告灯をつけるだけで、音はめったに鳴らさない。それと太った警察を一人も見ていないのはとても驚きだ」とラルフさんは笑った。
「チャイナネット」2008/08/16 |