18日午前中に行われた男子110メートル障害第1次予選で、アテネ五輪の金メダリストである劉翔選手が、けがのために棄権した。
18日の正午前に行われた男子110メートル障害第1次予選で、アテネ五輪金メダリストの劉翔選手が、けがのために棄権し、試合後に行われた記者会見で、中国陸上チームの総監督や劉翔選手のコーチが、棄権した原因について説明した。主な内容は次の通り。
劉翔選手のけがは右足のかかとで、アテネ五輪前から痛めていたが、効果的な治療で一時的には収まり、先週の土曜日までは状態がよかった。しかし土曜日の練習で再発し、緊急手当てを受けた。その時の劉翔選手はまだ自信満々だった。18日の午前、試合前の準備中に痛みが激しくなり、激しい痛みをこらえながら治療を受け、競技直前の医師のマッサージでは、全身が震えるほどの痛みだった。それでも彼の顔には、どうしても1次予選を突破しようという強い意志が見られた。会場に入った後、何度も走っていたが、その痛みは想像以上だったに違いない。
記者会見で涙を抑えきれない孫海平コーチ
棄権した劉翔選手は、中国陸上チームの総監督である馮樹勇氏に、「やむを得ない事がないかぎり棄権することはない」と言ったという。確かに劉翔選手はこの4年、北京五輪での2連覇のために多くの努力をしてきた。そして13億の人々の大きな待望やプレッシャーによく耐えてきた。ここ数年の彼の成績を見ればわかるように、劉翔選手は非常に強い意志で、心理状態も非常にいい。状態がよくても悪くても、試合でリードしても遅れても、一度も尻込みしたりあきらめたりしなかった。
劉翔選手は今年のヨーロッパでの試合などは一切参加しないが、いつか必ずもう一度、競技場に戻ってくるという。
「チャイナネット」2008年8月18日
|