北京五輪で中国が獲得した金メダルは45枚に達し、過去最高を更新した。北京五輪組織委員会の魏紀中高級顧問は21日、北京国際プレスセンターで行われた「五輪と中国」をテーマとする記者会見で、これほどの金メダル獲得数は中国の国を挙げてのスポーツへの取り組み「挙国体制」の成果かどうかとの質問に応えて、「45枚の金メダルは、『挙国体制』がある程度成果を上げたことを物語る」と述べた。中国新聞社が伝えた。
魏高級顧問は「挙国体制」について、全国から優れた選手を集めて訓練するというやり方は中国に固有のものではなく、世界の多くの国でも行われていることで、呼び方が違うだけだと述べた。
魏高級顧問によると、米国にもオリンピックトレーニングセンターがあり、アメリカオリンピック委員会(USOC)の経費は政府が税金でまかなっている。米国の税法では、五輪のスポンサーを希望する米国企業は、収益の10~15%をUSOCに納めなくてはならないと規定しており、これは形を変えた政府資金の投入だといえる。よって米国政府がスポーツに予算を充てていないと考えてはならない。体制が異なるだけだ。
また魏高級顧問によると、条件が整っていない状況で完全に市場に委ねるのは、危険なやり方であり副作用は大きい。中国サッカー界がいい例だ。
「人民網日本語版」2008年8月22日 |