■ イラクの陸上競技選手、ダナさん 短距離競走のダナ選手は唯一の女子イラク代表だ。イラクの五輪参加資格がいったん取り消されたとき、彼女は「2012年のロンドン五輪のとき、私がまだ生きていられるかはわからない」というコメントで一躍「有名人」となった。戦火が飛び散るバグダッドで、ダナさんは毎回練習に行くとき、流れ弾に当たる危険に冒されていた。しかし、彼女は順調に北京に到着した。彼女の唯一の練習用品は隣国ヨルダンから買ってきた「ニューバランス」の中古スパイクシューズだ。 ■ 制服さえ持っていないイラクの選手 2人のイラクの男子カヌー選手は競技用の制服さえ持っていなかったが、自分の古いTシャツを身につけて競技に参加した。彼らはまた自分のカヌーも持っていなかったため、中国の器械を使った。「参加することに意義がある」というオリンピック精神は、彼らが身をもって示した。 |