3時間半にわたって開かれる開会式の中で、最も注目されるのは、やはり聖火への点火方法だろう。133日間、世界中をまわってきた聖火は、いよいよ終点に辿り着きた。会場9万人の観衆の期待は最高潮に達していた。
栄光と夢、期待と希望が託された聖火。聖火は古代オリンピック会場で採火され、世界と中国国内をまわり、いよいよ2008年8月8日、北京国家体育場「鳥の巣」で点火された。
現場にいるすべての観客に見届けられながら、中国の元体操選手李寧さんがラストランナーとしてトーチを受け取った。その後、「鳥の巣」の屋根に飛び、走り出した。遠くから見ると、まるで「空中のトラック」を走っているようだった。走りながら中国式の絵巻が「空中トラック」に沿って徐々に開いてきた。絵巻にはアテネから北京まで、全世界で行われた聖火リレーのダイナミックな映像が映っている。そして、絵巻が「空中トラック」に沿って、360度開いた後、自然と巻き上がり聖火タワーになりました。李寧さんが導火線をともし、炎は延々と上り、聖火は勢いよく燃えている。
これはオリンピック史上、初めて全世界での聖火リレーと現場での点火を結びつけた情熱的な表し方といえるだろう。
聖火の点火式は、毎回常に極秘にされている。北京オリンピックの開会式は、中国独特の特色が満ち溢れるとともに、ハイテク技術によるすばらしいコラボレーションで人々を魅了している。
現在、「鳥の巣」が沸き立っている!また、中国も全世界も沸き立っている。
北京オリンピックは、必ずや、「平和、友好、進歩」の輝かしい一ページになることだろう。
「中国国際放送局 日本語部」より2008年8月10日
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