身体障がい者の移動をより円滑にするため、北京市はパラリンピック開催という機会に乗じて、都市交通バリアフリー建設を加速化している。「中国新聞網」が伝えた。
北京市身体障害者連合会の趙理事長によると、万里の長城・故宮・頤和園などの観光名所では、文化財の保護という前提の下で、バリアフリー化を進めている。八達嶺長城では180メートルのスロープ、2台の昇降リフトを装着したことで、身体障がい者が自分で登ることができるようになり、またツアー観光にも対応できるようになった。故宮の午門では、車椅子のまま昇降できるリフトをつけ、3大殿(太和殿、中和殿、保和殿)では階段昇降機を備え付け、スロープも改造した。
趙理事長によると、交通面では、すでにノンステップバスを2835台運営し、車椅子6台が乗り込める専用バスを600台投入し、パラリンピック期間中に運行する予定だ。地下鉄には、五輪前にエレベータや昇降リフトを備え付けた。エレベータを取り付けることが出来ない場所には、昇降リフトを取り付け、身体障がい者の行動に便宜をはかった。各駅には少なくとも1カ所、重点駅では2カ所以上の出入り口に、車椅子に乗った障がい者のための設備が整っている。
「人民網日本語版」 2008年09月04日 |