家長のような団長

団長のスピッツリーさんは、北京に来てからの感想をこう話す。「北京パラリンピックの準備作業は非常に成功し、選手村の施設改造やサービスも完璧だ。選手たちは快適な生活を送っている。今回のスイス代表団は27人で、6種目の競技に参加し、陸上と競泳では11のメダル獲得を目指している。スポーツの大会として、優秀な成績を出すことは大切な目標だが、パラリンピックの本当の目的は、身体障害者の共同参加と自分を表現することだ。スポーツをすることで、身体障害者が楽観的な気持ちになり、体を丈夫にして生活能力を向上させることができる」

午後、代表団は有名な長城にやって来た。観光区は選手たちの長城に登る夢をかなえるために、特別の車いす通路を開設し、選手たちは長城を目の前に、心はやる気持ちで山頂の烽火台に向けて出発した。急な坂では助けが必要だったが、できるだけ自分の力で登ろうとする選手たち。団長のスピッツリーさんは、まるで家長のように車いすを推したり、選手たちの荷物を担いだりしていた。