中国安徽省にある揚子江ワニ国定自然保護区管理局によると、中国では野生の揚子江ワニの数が急速に減り、現在その数は120頭~150頭と推測され「極度絶滅危惧動物」として絶滅の危機に瀕していることが分かった。
絶滅危惧種について、同管理局の王朝林副局長は「250頭~500頭は絶滅危惧種の対象になるが、250頭以下の場合は極度絶滅危惧種とされる」と説明している。
王副局長によると、1950年代から人口の急増や湿地、湖、河川の開発利用により、野生の揚子江ワニの数が急速に減少している。そして同管理局はこれまで5回にわたって揚子江ワニを自然に帰しているが、完全な個体群を形成するには500頭以上が必要だという。
「中国国際放送局 日本語部」より2010年4月4日