『日本僑報』によると、福音館書店出版社のベテラン編集者、在日華人作家の唐亜明氏が日本語のエッセイ『さくらの気持ち パンダの苦悩』を出版。先日、岩波書店から刊行された。
著者の唐亜明氏がこれまで日本滞在の27年間に書き綴ったエッセイ集である。いまも新鮮な感動を覚える豊かで繊細な日本の四季、中国人と日本人の日常生活における細やかな文化的違い、辛酸をなめた文革時代の思い出、エネルギッシュな現代中国、世界各地への旅でのさまざまな出会い……。元気だけれどかなり大雑把な中国人と几帳面だけれどいささか融通のきかない日本人の、知れば知るほど愉快な素顔をおおらかなユーモアでと知識をまじえたペンで描く。
『さくらの気持ち パンダの苦悩』は「NHKテレビ中国語会話」のテキストに連載されたエッセイの待望の単行本化。先週、日本で最も権威ある出版社の岩波書店から、2010年度春季、話題の本として刊行された。
唐亜明氏はエッセイだけでなく、日本語で小説も書き、1992年、在日16年目の時に、小説『翡翠露』で日本の文学界で栄誉ある『開高健賞』を受賞している。
4月8日、唐亜明氏は東京で香港特別行政区政府、東京駐在経済貿易代表部首席代表の祝彭媛儀氏主催による華人の学者やマスコミ関係者との昼食会で、このエッセイ集が祝彭媛儀氏に贈られた。
唐亜明氏はこの会に参加した『日本僑報』社の記者に「この本が中国と日本の相互理解や文化交流に貢献できればうれしいです」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月9日