上海市は民国期(1912年~1949年)、中国で最も大きく開放的な都市で、多くの欧米資本が入り、外国資本家はカレンダーや節気入りの中国の伝統的な民間年画を商品広告に採用した。
ポスターは商品の宣伝のほか、多くが中国を代表する伝統的イメージを取り入れた。最初は中国の山水、古代の美人、劇中の経典的な場面などだったが、後におしゃれな服を着た美女が中心となっていった。
カレンダーは上海市のその時代の生活スタイルを反映しているといえる。ほとんどの作品がおしゃれな美女を題材にしたが、その時代の女性の社会生活、女子大学生のキャンパスでの活動、女性がオートバイに乗る姿や水泳、乗馬、ボート大会、および社会での慈善活動への参加を通じて、社会の進歩や女性の地位向上を側面から反映している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月14日