地域的な包括的経済連携協定(RCEP)の正式な発効から間もなく満1年になる。国際観測筋は、新型コロナウイルスの感染拡大が続き、世界の経済情勢が複雑かつ厳しくなっているが、RCEPの持続的なボーナスが地域の経済・貿易協力のペースアップとアップグレードを後押ししているとの見方を示した。地域経済協力は良好な発展の流れを保っており、高い強靭性と大きな潜在力を示している。
RCEPが今年1月1日に正式に発効・実施となった後、関税譲許、原産地累積規則、貿易円滑化などの制度面のボーナスが、各国及びその企業に確かな成長と収益をもたらした。
タイ商務省貿易交渉局のオラモン局長は、「RCEPの発効・実施の最も顕著なメリットは、地域内の参加国間の貿易の刺激で、地域経済の融合をさらに促進した」と述べた。タイ商務省のデータによると、タイとRCEP三カ国の今年1-9月の貿易額は前年同期比で10.1%増となった。
マレーシア太平洋研究センターの胡逸山(Ei Sun Oh)首席顧問は、「東南アジア諸国にとって、RCEPは地域内の貿易の壁のさらなる撤廃に対して重要な力を発揮した」と述べた。
韓国京畿大学の劉子陽教授は、「RCEPは世界で人口が最多で経済・貿易規模が最大の自由貿易協定であり、かつ全面的で現代的で高品質で互恵の自由貿易協定だ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年12月26日